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【青森】あるはずのない場所にある男根 星野リゾート・青森屋

星野リゾート…それはオシャレインスタグラマーや若い女子に大人気の、映えを追求したイマドキ宿泊施設。
とうていこんなブログで扱うような施設ではないのだが、2022年8月に訪れた星野リゾート「青森屋」が図らずもまさかの珍スポットだったのでご報告する運びとなってしまいました。星野リゾートもこんなブログに取り上げられるとは思っていなかっただろう。

ふだんはもっぱら安宿に宿泊する私だが、家族で旅行する際はしばしばイイ感じの宿に泊まることがある。特に妹はホテルのアフタヌーンティーで撮った映え写真をインスタグラムに載せているタイプのキラキラ系女子なので、こういった施設には目がない。それにしてもなぜ姉妹でこんなにも差があるのか……

今回訪れた「青森屋」は星野リゾートの中ではファミリー向けで比較的安価で泊まれる施設であり、実は2018年にも一度宿泊しており二度目の訪問。
ファミリー向けと言うこともあり、ホテル内では休む暇もないほどひっきりなしにイベントややらなければいけないタスクが用意されている。

馬と戯れたり、


ねぶたのショーを見たり、


ねぶたを踊ったり、


映え飯を食べたり、

と、とにかくやることが多い。

ちなみに上の写真は前回訪れたときのもので、2022年4月にねぶたショーの内容が変わり現在のショーは正直かなりショボくなってしまって微妙だった。コロナ諸々の問題があるのだろうが頑張ってほしいところ。あとスタッフの中にひとり宝塚男役みたいなかっこよくて踊りも上手いお姉さんがいるので彼女がショーに出る日だと当たりです。


こんな感じで青森屋にはやたらとイベントが多いため、前回訪れた際にはそのタスクをこなすだけで手一杯となり青森屋の施設をすべて堪能するまでにはいたらなかった。というのも、青森屋には広大な庭があり、40分程度の散歩コースになっているらしい。その庭には一歩も足を踏み入れなかったので、今回はそちらの見学に時間を費やすことにした。


ご存じの方も多いかも知れないが、星野リゾートは古い旅館を買い上げて運営するというあくどい手法で国内外に多くの施設を構えたやり手旅館である。
この青森屋もご多分に漏れず、以前はかの渋沢財閥の秘書であった杉本行雄によって開拓された「小牧温泉」という温泉地で、22万坪の広大な土地に博物館やプールなども有するドデカリゾート地だったらしい。杉本はもともと渋沢家の農場だったこの地を、たぐいまれなる経営手腕でイチから人気温泉地へとのし上げたそうだ。しかしバブル期に経営拡大を図って借りた借金が負担となり、更に開拓から温泉の掘り当てまですべて行ってきた敏腕社長の杉本がそこで事故死(自死とも言われているらしい…)したことで完全に経営が破綻し、星野リゾートに権利が移ることとなった。

そんな高度経済成長期~バブル期に作られた青森屋の前身・小牧温泉のバブリー&ゴージャスな土地に作られたのが旧「小牧温泉渋沢公園」、現「青森屋公園」である。

青森屋公園地図

公園の地図を見ると、足湯、お堂、ラウンジ、そして謎の津軽金山焼回廊などが点在している。地図で見てもかなり広大なのが分かる。

公園の真ん中には大きすぎる池があり、天気が良ければ美しい景色を写真に収めることができる。

あまりのスケールのでかさにがぜん青森屋の前身に興味が出てきてしまい、先ほど紹介した渋沢財閥と杉本社長の話をwikipediaで読みながら散策していると……

それは突然現れた。

謎の回廊に現れた祠。

根精さま、すなわち男根である。


目を疑った。星野リゾートと男根、この世で最も遠い存在が組み合わさっている。
そして自分の引きの強さが怖い。男根があるなんて露ほども思わずふつうに泊まりに来たのに…もはや男根のほうからこっちに寄ってきてるだろこれは。


格子の中をカメラで覗いてみると

男根


男根と男根を抱く猿


赤い男根(毛つき)


男根わら人形


男根LEDライト


と、めちゃくちゃバリエーション豊かな男根が並んでいた。

特に男根LEDは初めて見た。星野リゾートオリジナル商品なんだろうか?さすが星野リゾート、男根まで映えなのを用意してきやがる。

おそらく、というか間違いなく、これは前身の渋沢公園時代に作られたものだろう。
しかしそれを撤去することなく、さらにちゃんとLEDも点灯させて祀っている星野リゾート…アンタ、意外とヤルジャン…。

それにしても宿泊者は皆この根精様を華麗にスルーして通り過ぎていた。検索してもほとんど誰も話題にしていなくてすごい。みんな、男根LEDだよ…??見なくていいの…??映えだよ…??


ちなみに後日調べたところ、渋沢公園時代の根精さまは鎖で縛られており、「城下の女性に夜な夜なイタズラをしたため鎖で縛れられた」というハードな設定があったらしい。もはや完全に化け物である(笑)
さすがにこの部分は星野リゾートの校閲に引っかかって削除された模様。鎖で縛られてる根精さまも絶対映えなのにな~!!

そして以前は根精さまの隣には女陰の淡島明神が祀られていたらしい……多分今はないと思うけど、根精さまに気を取られて&杉本のwikipediaを読むのに必死だったので、もしかしたら見落としたかも知れない。もし見に行った方はまだあるのかご一報くださいませ。

これで女陰だけ消されてたら、星野リゾートには「男根はOKだけど女を襲う男根と女陰はNG」という絶妙な線引きがあることになり、それはそれで面白い(笑)


また、男根の隣には謎の河童の象も建立されていた。

解説を読むとこれは河童一族にとって最高位の存在である河童九千坊らしい。

この文章、異常に熱く河童への信仰を語っていて、河童への熱量がヤバい。なんなら最後「われら河童」て書いてて、河童自身が書いた文章の可能性すらある。時々異常なまでに河童好きな人いるけど、河童って人を狂わせる何かがあるんですかね…

そしてこれももちろん前身である渋沢公園時代に社長の杉本が直々に奉ったものであるらしい。杉本のセンス、めちゃくちゃ好きだわ~。


星野リゾートが好きな人は男根に興味ないし、男根に興味ある人は多分星野リゾートが好きじゃない(偏見)ので誰も話題にしていなかったと思われるこの根精さま。公園自体は宿泊していなくても散策できるらしいので、男根に興味あるけど星野リゾートが好きじゃない人は男根だけ見に行くのもありだよ!

そして星野リゾートはしっかりと杉本前社長の意思を継ぎ、男根および河童を守り続けていってほしいと切に願う……フォーエバー杉本イズム!


(2022年8月)



(以前訪れた、河童に狂っている施設↓)


【参考資料】増田公寧「青森県における生殖器崇拝資料」


星野リゾート 青森屋

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