今回は一つ前の記事でご紹介した「五色園」に引き続き、大量の浅野祥雲作品が楽しめる祥雲聖地のひとつ「関ヶ原ウォーランド」をご紹介します。
ここはかの有名な関ヶ原の合戦をテーマにしているだけあって浅野祥雲作品群の中でも一番メジャーだと思うのだが、実際のところどうなんだろうか?
ちなみにわたしが訪問したときはちょうど団体旅行のおばさま方と入れ違いになったので、意外と多くの人が祥雲ワールドを観ているのかも知れない。ただおばさま方がこれをどう思ったのかは判らないが・・・。
いざ出陣なり!!!!!!
ご覧の通り訪問した日は見事に雪が積もっていて、雰囲気出てるーーー!!と思ったんだけど、別に関ヶ原合戦の日って雪降ってたわけじゃないわよね。ていうか、秋だし。
それであぁ、雪が降ってたのは赤穂浪士だ!!と得心したけど、討ち入りの日も史実では別に雪降ってねーんだよなぁ。でもなんか勝手に闘い×雪は雰囲気あると思っちゃうのは後世の人間の勝手な妄想でしょうか??
ちなみにここの楽しみ方は五色園と同じだと勝手に思っております。
家康公の家臣になるも良し
武将と追いかけっこするも良し
足軽鉄砲隊に混ざるも良し
五色園訪問から約1年半後の姿なのであるが、人間とはこうも成長しないものかというのを思い知らされますな。
桃太郎神社・五色園と比較するとテーマがテーマであるだけに奇抜さというのはそこまで感じず、一番一般的なのかなあとも思う。
資料館もあり、あくまで関ヶ原合戦を学べる知的施設だし、やはり祥雲作品の珍スポはポップ且つ健康的で誰と行っても安心して楽しめる場所だよね!(そうだよね?ね?)
ちなみに、我がブログの旧トップにもいた謎の赤い仏もここウォーランドにあったもの。
このポップすぎるカラーはどうやら後世塗り直されたものらしい。
浅野祥雲作品に関しては野外設置が多いため、頻繁に塗り替えなどが行われているようだ。
特に近年は「浅野祥雲作品再生プロジェクト」というプロジェクトが先頭に立って次々と浅野祥雲作品の補修に取りかかっているということで、新しく色を塗ることについては多少批判がないわけではないようだが・・・
正直、わたしはそんなに作品保護の観点には興味はないのであった (´_ゝ`)
と言うのも、浅野祥雲作品のすばらしさは理解してはいるもののあくまで「ワーーー珍だあ珍スポだあーーーー」という楽しみ方しか今までしていないので、そんな高尚な議論に参加することなどおこがましいのである。
「へーもともと光背も赤だったのに黄色に塗ったんだ~~~派手になっていいじゃーん」くらいの軽い気持ちであった。
では、あるが、
去年行われたという桃太郎神社の修復作業にわたしは泣いた。
覚えておいでだろうか?以前紹介した桃太郎神社のメインとも言うべき桃太郎像である。
この桃太郎像が再生プロジェクトによって、実に美しく生まれ変わったのだ。
この彼が、
こうなった。
お判りになるだろうか??
すっかりその顔つきが少年らしく穏やかなものになっていることに・・・。
もちろんわたしは知らない。制作当初の祥雲像がどんな姿であったか知らない。制作当初の像の姿に戻ったのであれば、喜ばしいことではないか。きっと祥雲先生も天国で喜ばれていることであろう。
だがしかし、
可愛すぎるよ、桃太郎・・・・・・(涙)
あの焦点の定まらない目、桃から生まれたと主張して止まない桃色の肌、若々しさのない表情・・・・・・彼にはもう会えないのか・・・・・・。
昔の彼の写真を見ても、切なさだけが残る。
動物たちもまた然りである。
他の犬や鳥、猿といった動物たちもすっかり綺麗に塗り直されているのであった。
特に衝撃を受けたのが、2010年当時こんなにギラギラとした眼を持っていたこの犬が
修復され、なんと
まるでチワワのようなキラキラした目を持つ可愛らしいワンちゃんに!!!!
もうそこには鬼を退治しようという野心などは一切伺うことは出来ないのであった・・・!
更に、今にも鬼を惨殺しそうな狂気に満ちた目をしていたこの猿も
目の奥に知性が輝く軍師のような表情に・・・!!!
この猿なら、無鉄砲に鬼ヶ島へ乗り込むなどと言うことはしないだろう。
鬼ヶ島という孤島を逆手にとって、兵糧攻めなどの手段を用いるに違いない。
私には見える。
猿「あ、あんた誰や?」
犬「え?犬やがな。昔からずっとここにおるがな。そういうあんたこそ誰や?」
猿「おいおいワシを知らんのんかいな。祥雲先生が作った猿やがな」
という会話が繰り広げられている光景が・・・。(メルヘン)
ご覧のようにすっかり瞳に輝きを取り戻した犬や猿。
桃太郎神社は祥雲先生没後数十年を経て本来の姿に戻ったようであります。
この修復作業はバカルトブログを運営していらっしゃる大竹敏之さんが先頭に立って行われているもので、その声掛けに答えて全国から一堂に会した珍スポ好き・浅野祥雲マニアによって大切に塗り直されたという祥雲作品たち。
特に主催者の大竹さんは浅野祥雲研究家ということで、祥雲作品への熱意がはんぱじゃないんですわなァ。
この企画は祥雲フリークの愛の結晶と呼べるでしょう。
それに引き替え、オンボロ状態を見てへらへらしているわたしって・・・・・・。
皆さんの珍スポへの愛の深さに感動しつつ、自分のくそさに嘆くよ。
そもそも仏像の色あせなんかを観てワビだサビだと言うのは現代人の勝手な妄想ですからね。大学時代に教授とそれで議論になったことがありましたわ。当時の人間が見ていた姿を再現するのが正解か、時の流れで変わっていったものをそのまま感じるのが正解か・・・・・・難しい問題ではありますねえ。
とか、色々書いたけど結局わたしはこっちのほうが好き!!!!!!!!!!
だっておもしろいんだもん!!!!!!(カス)
あ、脱線しまくったけど、関ヶ原ウォーランドもおすすめ珍スポットですよ!
行くなら冬はやめましょう!
(訪問日:2012年2月)
[関ヶ原ウォーランド]
珍度:70%
おすすめ度:80%
公式サイト
開館時間:10:00~16:00 ※12/1~3/31の平日のみ 10:00~15:00
住所:岐阜県不破郡関ケ原町1701-6
電話:0584-43-0302
入場料:350円
駐車場:無料
大きな地図で見る
コメント