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【長野】素朴なのに前衛的な伝統アート! 日本土人形資料館

中野市の日本土人形資料館へ足を運びました。
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土人形とはその名の通り粘土で作った人形で、中野市には奈良家が制作する「中野人形」と西原家が制作する「立ヶ花人形」があり、この両者を合わせて「郷土玩具 中野土人形」と呼んでいるそうだ。

この中野土人形の歴史は古く、江戸中期から制作が行われていたそうだが、なんといっても魅力はその作風である。

基本、神様の類はエロ目で描かれる。
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やらしい顔してまんなあ

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ありがたさを一切感じさせない素朴な作風がよいのだ。
ここまで神様にエロジジイ感を出させるのは、普通ならなかなか勇気がいる。

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こちらの「目玉福助」も、既存の眉毛の概念を覆させる前衛的な眉デザインである。

また、常人には決して思いつかない衝撃的なオリジナル作品の数々も見所の一つ。
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巳乗り枡。
巳が枡の上に乗り五穀豊穣を表しているそうだが、いや、気になるのはそこじゃないんだが・・・枡の中に何故か顔、そして上に蛇・・・・・・この作品に対する妙なざわつきを言葉にする術をわたしはまだ知らない。

そして中野市で開かれた「バラまつり」の特別作品、バラちゃん
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バラの中に再びの顔。そして幹部分に書かれた「バラちゃん」の文字。

アバンギャルドなセンスがほとばしっている・・・!!

やはり言葉にできない得も言われぬ感情の波がわたしを襲った。

ここでは中野土人形の他にも、日本各地の土人形が展示されている。
日本各地の土人形の源流は伏見だと言われ、もともと土器を作っていた土師部の遊び心で人形を作り始めたのが始まりらしい。

地域によりかなり特色が異なり、中には「中野土人形と同じ土人形なのか?」と思うほど精巧な作りの物などもある。

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こちらはとても綺麗な土人形のお雛様。

その中でわたしが圧倒的に気に入ったのはこの住吉人形の「裸雛」
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手抜きとしか思えないデザインと「これをどうしたらいいんだ」感MAXの名作である。
調べたところ夫婦和合の縁起物だそうだ。露骨すぎだろww

んで、他にも住吉人形について調べていたら、こちらのHPに交尾している犬や猿の土人形の画像も載せてあった(笑)。土人形って子どものおもちゃかと思っていたので衝撃的だ。

ちなみに交尾人形は「安産・夫婦和合・腰の痛み・疝気のおまじない」の縁起物とされているらしい・・・つまり下半身全般に効くということですね。なんと万能なのだろう。すごいぞ、土人形。

特に人形に興味があったわけでもないので期待していなかったのだが、とっても楽しんでしまいました。

日本土人形資料館はバスツアーの立ち寄り地にもなっているらしく団体客などもいたが、みんなすごい早さで見終わっていた…おい、みんなちゃんとバラちゃん見ろよな!

(2014年7月)

[日本土人形資料館]
珍度:60%
オススメ度:70%
公式サイト
時間:(3月-11月)9時-17時 /( 12月-2月)10時-16時
休館日:毎週木曜日・年末年始

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