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【長野】虫嫌い悶絶 駒ヶ根シルクミュージアム 

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去年富岡製糸場が世界遺産に認定されたことにより、にわかに盛り上がっている養蚕業界。

群馬と並んで養蚕が盛んだった長野県には、シルクファクトおかや(公式サイト)という立派な養蚕博物館がある。

シルクファクトおかやでは繭から糸を引き出す糸繰りの実演も行っており、普段なかなか見られない貴重な展示が堪能できるA級スポットだ。
このシルクファクトおかやも是非とも紹介したいところだが、写真撮影禁止といういつもの壁が立ちはだかり記事にできそうもない。まあここは既に有名な観光地ということで、今回は立派なシルクファクトおかやの陰に潜んでいるような気もする駒ヶ根の養蚕博物館「駒ヶ根シルクミュージアム」を紹介したい。


産業としての養蚕を学ぶことができるシルクファクトおかやと比べると、駒ヶ根シルクミュージアムは文化的な養蚕を学ぶことができる博物館だ。

紀元前2750年には既に中国で始まっていたと考えられる養蚕。

日本においても絹は貴重なものとして重宝されており、庶民が絹を着られるようになったのは明治時代になってからのことだったという。

そんなありがたい絹を生み出す蚕はしばしば神格化されてきた歴史があり、馬鳴菩薩やウケモチ大神などの表象で表されてきた。

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蚕は馬と顔が似ているとされ、密接な関係があると考えられるようになったことから馬鳴菩薩が、また日本神話においてその死体から蚕が発生したという伝承が残ることからウケモチが養蚕の神となったのだろう。

農家の人たちにとって蚕は決してただの「虫」ではないのである。

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可動はしないが、自動繰糸機の展示もあった。
ほかにも繭を買い叩かれて困窮していた農家の救済のために明治期に立ち上がった組合製糸「龍水社」の歴史についての展示などがされており、主に長野県南部の養蚕の歴史を学ぶことができる。
文化的側面から養蚕を学べるシルクミュージアムはそれだけでも十分面白いが、正直なところここまでのものは前座に過ぎない、、、。


ここ、シルクミュージアムのメインはおそらく蚕の生態について説明した「カイコの道」コーナーである。

「カイコの道」コーナーへ足を踏み入れたわたしの目に飛び込んできたのがこの

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30倍・巨・大・蚕!!!

迫力満点、キモさ満点で破壊力抜群!!!

このブログでも何度も言っているが、わたしは大の虫嫌いだ。
虫嫌いの人ならおわかりになると思うが、ただでさえキモチワルイ虫がこのサイズになっているのはいくら作り物とはいえトリハダものである。しかも異様なほどリアル。

特大サイズ蚕意外にも、蚕の成長をこれまた精巧に再現したフィギュアもある。

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ぞわぞわする…。

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う、うわああああ


一番絶叫したのが、蚕の体内を透明にして見せてくれているこの回転蚕!!!!

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回すとぐるぐる蚕が回転し、その体内をこちらに見せつけてくる!!ウエエ、気持ち悪い!!

こんな気持ち悪いものを作った人のセンス、すごい。きっとめちゃくちゃ蚕好きなんだろうな。
虫嫌いにも虫嫌いじゃない人にも見応えある施設だと思うが、むしろ虫嫌いの人にこそこの衝撃を味わっていただきたい。

ちなみにここでは本物の蚕も飼育されており、それを見つけた瞬間はウゲェと思ったのだが、超巨大30倍蚕を見た後ではむしろ可愛らしく感じられるほどだった。THE・荒治療。

[駒ヶ根シルクミュージアム]
珍度:70%
オススメ度:70%
公式HP
開館時間:9:00-17:00
休館日:毎週水曜日/年末年始(12月29日-1月3日)

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