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【長野】大迫力の穂高人形祭り 穂高神社式年遷宮

穂高神社の7年に一度の式年遷宮&穂高人形祭りへ!

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安曇野にある穂高神社では、二十年に一度本殿を建て替える「大遷宮」とその間の七年目と十三年目に「小遷宮」を行う習わしがある。

これら遷宮の年には氏子たちによって「穂高人形」と呼ばれる大きな人形が飾られる風習があり、これは無形民俗文化財にも指定されている伝統的なものだという。
そして今年2016年は小遷宮の年にあたり、境内が豪華な人形で飾られるというのでこれはチャンスとゴールデンウイークに足を運んできた。

明治時代以降、穂高人形は複数の氏子の団体がそれぞれ作品を作るという形式がとられているという。今年は三団体による五つの作品が並んでいた。

まず今年の人気テーマはなんといっても真田丸。

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「真田丸陣屋の場」だという。
残念ながら真田丸を観ていないわたしにはイマイチピンと来ないものだったが、作中でお馴染みのキャラが活躍しており観光客からの人気もすごかった。

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ご覧の通り、人形作りには長年の伝統が受け継がれており、氏子が作っているといっても素人仕事ではない。

高さ数メートルもの巨大な作品が並んでいる様は圧巻だ。

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こちらも真田丸より「上田城の攻防戦」。
馬が(おそらく)自動で前後に動くギミックも使われており、単なる展示品の枠を超えている。

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その向かいには全く時代の異なる作品「天孫降臨」が展示されている。

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神話をテーマにした作品は昔から人気であるらしく、穂高神社に併設されている資料館「御船会館」では昔の遷宮の際に作られた「日本武尊」の写真が飾られていた。

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こちらは楠木正成とその息子正行との別れを描いた「桜井の別れ」。

後醍醐天皇に仕える楠木正成が足利尊氏の軍に敗北し、自決する前に息子に別れを告げる場面、とのことだがチョイスが渋すぎる…。全然知らん話だわ。

そして五つ目の作品は、空間を大胆に使った「加藤清正の虎退治」。
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こちらの作品は特に作風が特徴的で、人物の表情が臨場感溢れていて実にイイ!

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複数の団体が作っているので、それぞれ個性が出ていて面白いなあ。
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かなり手が込んでいると思われる人物の造形とは対照的なヌルい虎も可愛い。

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ちなみに土台も鉄骨で組まれた骨組みで作られているから設置は相当大変そうだ。
また穂高人形祭りでは、穂高神社で9月27日に行われる「御船祭り」で使われる船の展示も行われている。

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ここ安曇野は北九州から渡ってきたとされる渡来人の安曇族が住み着いたとされる土地であり、穂高神社も安曇族が祀ったのが起源とされている。

この御船は、大海から川を渡って信州の地まで船でやってきたとされる安曇族の末裔たちによって江戸時代中期以前から奉納されていたものである。

巨大な御船も穂高人形で飾られ、祭り当日は町中を曳かれる。

そして二艘の御船が境内に入ってくると、この二艘の船による激しいぶつけ合いが始まるのである。
船が壊れそうなほど激しくぶつけるのだが、船の中では氏子が笛や太鼓を奏で続けているからすごい。

これら祭りの様子は資料館「御船会館」で見ることができる。

この日飾られていた御船もやはり「真田丸」人気が窺える「幸村最期 夏の陣」であった。

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さほど歴史に詳しくない当方でも知っている、幸村が圧倒的大軍であった家康の孫・松平忠直軍に勝つも戦死する場面である。

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しかしながら全く緊張感のない松平直忠。そりゃ負けるわアンタ

一方こちらの船は…

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織田信長 黒人をはじめて見て驚く

長い長い日本史の中でこの場面をチョイスするセンス!!!!!

宣教師ヴァリニャーノが連れてきた黒人の召使いを見た信長が、「黒いのは汚れているのではないか」と家来に洗わせたという名シーンである。

黒人の色味とか表情とか、全部いいわ。

こんな感じで非常に楽しめる式年遷宮と穂高人形祭りは、2016年5月15日まで開催中。行くなら今週末がラストチャンス!

ちなみに安曇族や御船祭りについて学ぶことができる資料館「御船会館」では一年中穂高人形を見ることができる。

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さすが資料館に飾られている作品なだけあって、格違いにクオリティが高いぞ!!!

[穂高神社]
公式HP
住所:長野県安曇野市穂高6079

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