謎の施設から更にタクシーで数分、今度こそホンモノの清水岩廟だ!
霧の中に浮かび上がる清水岩廟は幻想的。
さっきの菇園とは全然違うわ。
岩に張り巡らされるようにして作られた通路を上っていきます。
飛んでいるように見える岩肌の天女たちの像はなかなか美しく圧巻。実はこれが見たくて来たようなもんなんだよね。
傍らには、桃を運ぶおっさんだか子供だか分からん奴ら。
六道輪廻の絵は人々がシュンシュン吸い込まれていく様子がなんともたまらない絵となっている。
横には「死んでますよ」感満載の、とっても顔色の悪い親子がいる。
そう、ここもまた立体地獄が味わえる珍寺なのだ!
先へ進むと現れるのは華聖宮でも紹介した孟婆亭。記憶を無くす飲み物を絶賛販売中。
道教&仏教の地獄では一殿から十殿までの地獄の裁きと責め苦があり、亡者はその最後に孟婆亭で記憶をなくしてから来世へと旅立つというシステムを採用している。
あれっ?じゃあなんで孟婆亭が初めに出てくるんだ?と思ったら、どうやら間違えて地獄ラストシーンから見始めてしまったようでした。
ということで次は十殿。最後の裁きの図。
犬も裁きを受けているのか??
九殿には華聖宮でも紹介したベロのなが~い七爺(チィイェ)が。
なんか爺さんのくせに生足出してるのが気になる。
七殿はなかなか鬼気迫る状況が再現されていて、正直かなりコワイ。
思っていたよりもクオリティが高くてグロかったので、華聖宮的な地獄をちょっと期待していたわたしには若干刺激が強かったかな・・・。福岡の成田山の地獄を彷彿とさせる出来映えである。
一転、「火柱を上る人」はちょっとヌルい完成度。
といっても華聖宮の「ただの体力自慢野郎」
(華聖宮より)
を見た後なので、まあちゃんと柱が火柱なだけでも「火柱だ!こわい!」って思っちゃうよね。
二殿の血の池ではプカプカと緊張感のない亡者達が浮いていた。
一殿の近くには二人目のチィイェ。ベロが少し短めだ。
地獄を抜けるとなかなかご立派な大仏さんが鎮座ましていた。
地獄エリア以外の所にも像が点々とあり、中国人たちがナチュラルに像の中に混じって囲碁やってたのがなんともシュールでした。
どうでもいいし意味不明だけど、崖っぷちのゴリラもいた。
珍スポ的には想像していたより完成度が高すぎてちとリアリティに富みすぎていたという理不尽な理由で及第点。
もっとヌルくていいんだよ・・・怖くしなくていいんだよ・・・とそっと語りかけたい珍寺でした。
[清水岩廟(Chin Swee Cave Temple)]
珍度:60%
オススメ度:60%
公式サイト
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