ベトナム版くすりの博物館・FITOミュージアムへ行って参りました。
FITOミュージアムはベトナム初の医療に関する博物館で、まさに岐阜の「内藤記念くすり博物館」のベトナム版。
中に入ると、まるで文化財のような美しい内観で惚れ惚れ。
英語での解説ツアーがあると聞いていたのだが、すぐ「こいつら英語出来ないな・・・!」と思われたらしく解説板(だが英語)を持たされて自由観覧を許された。
まず最上階へ上り、これまた伝統的な美しい建物へ入るとなぜか突然のリンガ。
なぜここでリンガが展示されているのかよく判らなかった。男根が歓迎してくれているのかな。
下の階へ降りていきながら、紀元前から始まるというベトナムにおける医療の歴史を観ていく。
ここにもくすり博物館でもメインキャラクターを務めている医療の妖獣・白澤ちゃんがいました。
世界で初めて全身麻酔を用いた手術に成功した日本の華岡青洲がSEISHU HARAOKAとして紹介されておりました(^^;)
妻と母親を全身麻酔の実験台にし、その副作用で妻が失明したというエピソードが有名ですね。
経絡人形でもお馴染みの、鍼灸師が使用するツボの位置を示した経絡図。
東洋医学の絵ってホントゆるくて好きだわ~。
どことなく沖縄の骨壺を思い出させるデザインのこれらの可愛い壺は、薬用のハーブをアルコールと共に浸けていたものらしい。
19世紀から20世紀初頭に作られ、土中に埋められて使われていたそうだ。
コスプレしてベトナムの薬屋さんごっこなんかも楽しめる。
これまたくすり博物館を彷彿とさせる瓶詰め漢方の陳列棚。それにしてもベトナムの伝統的な建築は美しいのう。
実は家の家具に中国アンティークの薬箪笥を使うくらいこういった意匠が好きなので、たまりません。
とても可愛い薬研。
ハーブを中心とした医療を行ってきたベトナムでは、紀元前からハーブをすりつぶす為に薬研を使用してきたそうだ。
治療の様子を描いていると思われる絵も実にゆるくてイイ感じ。
右上の黒こげのネコみたいなのは何だ??
一体何の治療をしているのか全く以て不明な絵。なんか足にスリスリしているようにしか見えない。
というかこんな気持ち悪いヤツに治療されたくないんだが・・・。
最後にベトナムの薬の歴史に関する映像を観て(しかし英語なので意味不明)、キノコ茶を一杯頂いておしまい。ショウガ茶と風邪の時に塗るというよくわからん薬を買って帰った。
薬好き(語弊しかない)としては非常に楽しめた博物館でした。英語わからなくても無問題ですぞ!
(2014年4月)
[FITOミュージアム]
珍度:60%
オススメ度:80%
公式サイト(英語)
住所:41 Hoang Du Khuong, Ho Chi Minh City Q10, Vietnam
時間:8:30-17:30
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