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【茨城】祈祷とお餅で子宝祈願 高道祖神社の道祖神祭

善男善女が集う高道祖神社の道祖神祭へ行ってきたよ。
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今回は各地で行われている道祖神祭りのひとつ、茨城県下妻の高道祖神社・道祖神祭へ足を運んだ。

道祖神といえば男女の像が描かれた石像のイメージの通り、性神として信仰されている土着の神だ。この道祖神祭もまた子宝祈願を願う性神の祭りである。

道祖神は元々辻に立ち災厄を集落に侵入させないという魔除け的な役割を持つ信仰対象だったが、転じて性神として男女和合や安産祈願を願う対象になった。祭りのポスターには魔除けとしての道祖神の起源と考えられている「千引の岩」のイラストが描かれているが、この物語自体はイザナキとイザナミの別れの話なので男女和合とは程遠くてちょっと面白いぞ。


性神の祭りというと巨大な男根神輿で有名な愛知の豊年祭や神奈川のかなまら祭りをついつい思い浮かべるが、高道祖神社の祭は地域の小さな祭りであり、ああいったキャッチー&ラグジュアリーな男根パーティー(?)感は一切ない。そのぶん地域の皆さんの熱心な参拝の様子が見られて、純粋な性神信仰の様子を伺うことができる。

小さな拝殿の奥にある本殿の中の祠が、男根棒が多数収められている本丸である。

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写真には子宝祈願のための参拝と思われるカップルが写り込んでいるが、本当にこの祭りは小規模にもかかわらず大盛況でカップルや家族連れの参拝者が次から次へと訪れていた。

こんなに男根が多くの人に愛されている様子を見たのは初めてだったので、かなり感動の光景であった。


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参拝の方法が決まっているらしく、祠の前にあるこの男根棒に女性がまたがって写真を撮っていく。
無論、みんな至って真面目に男根棒に座っている。悪ふざけ的なノリが一切ないので清々しい。いやむしろあの場で一番下心があったのはわたし自身だから申し訳ねえな。子宝祈願とか一切関係ないけど、真剣に見に来ているので許してくだせえ…。

男根棒に座った後は、祠に参拝する。

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左に男根棒が多数収められた祠、右には何もない空の祠がある。

どうやら女性が左に、男性が右に参拝するらしく、カップルのみなさんは慣れた手順で二手に分かれて参拝していた。


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祠の中の男根棒。

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なんだこの独創性溢れる男根は…?

参拝を終えると、社務所で売られている「 塞棒(さやりぼう)」という陰陽餅を買い求めた。

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氏子の皆さんが作るというこの餅、安いものは500円から、高いものになると1万円のものまで販売されている。

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こちらは巨大な一万円の塞棒。

これだけ巨大だと切ってからじゃないと調理もできないと思うのですが、これを切るのってなんか辛くないですかね???

わたしは500円の一番安いものを自分用とお土産用にふたつ購入したんだけど、

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女陰の大きさが全然違うぞ!

左の女陰、男根よりはるかに存在感あるな。女がめちゃくちゃ強そうだ。

これ、すあまなのかと思っていたら、しっかりカッチカチの餅でした。
焼くのか、煮るのか、いったいどうやって食べようか…と調理法を迷っているうちにすでに一週間以上経過してしまった。いずれにせよ、なんか食べにくいなあ…。

この祭りでは夜になると豆まきも開催され、更に賑わいを見せるらしい。
参加したかったがさすがに一人で夜まで時間をつぶすのは難しかったので、塞棒を買って退散した。
それにしても男根がナチュラルに人々の生活に溶け込んでいる風景というのは実に素晴らしいものであった。拝殿で行われていた子宝祈願の祈祷にも女性たちが列をなしていたし、この祈祷によって生まれる子供たちにもこの精神が受け継がれていくのだろう。

近年のワイセツ論争なんかとは全く無縁の純粋な男根信仰、ぜひ長く続いてもらいたいものだ。

【後日】

3月3日桃の節句、めでたく塞棒をいただく運びとなりました。
冷蔵庫から久々に外へ出た塞棒。

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う、裏面がかびてる!!!!!

ありがたい餅を性病チックにしてしまったことに申し訳ない気持ちになりつつ、カビ部分を除去手術して煮餅にすることに。

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小豆餅にしてみました。

購入してから1週間半以上経過していたのできっと固くなっていて食べられたもんじゃないんだろうなあと思っていたのだが、これが意外なことにまだ柔らかい!!
上新粉で作っているそうで、女陰のほうが特に柔らかくてすごく美味しかったです(文章だけ見るとひどい)。

男根は結構固くなっていました。複雑な気持ちです。

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固くて食べられなかった亀頭部分。

来年は買ったらすぐに食べようっと。


[高道祖神社 道祖神祭]
住所:〒304-0031 茨城県下妻市高道祖4546番地
電話:0296-43-7120
開催日:旧暦正月14日

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