富山では(おそらく)有名なお寺、大岩山日石寺へ。
十二支の滝。
格好良くてテンション上がるなあ
山岳信仰の修行場としても隆盛し、奈良時代にかの行基によって開かれたという日石寺。
広大な敷地には文化財が点在し、NHKのゆく年くる年にも出演したという超・一流観光寺だ。
修行場らしい、滝行を行うための六本の滝。六大煩悩を洗い流してくれるという。
大寒の日の修行は誰でも参加可能、とのこと。雪の中の滝行とか、考えるだけで漏らしそうです。
こちらには穴マニア心をくすぐるいかにも素敵な穴が!
中には厄除大師(弘法大師)が安置されており、ロウソクの炎が揺らめくカッコイイ霊場空間だった。
暗さ故フラッシュを焚いてしか撮影できなかったのが実に惜しい。
この阿覚窟は明治三十年に作られたと言うが、岩をくり抜いたんだろうか?とてもオモシロイ作りだ。
階段を上った上にも謎の穴を発見!
もちろん、上ってみた。
何もなかった。
日石寺は岩に穴をあけるのが好きなのか・・・?
仁王門の仁王さんは、愛嬌ある顔立ちで実に可愛らしい。
一通り境内を見て回ったので、いざメインの本堂へ向かう。
とてもワクワクしつつ本堂へ入ると・・・
いらっしゃる!!
超・巨大磨崖不動明王!!
なんと、本堂の中に磨崖仏が鎮座しているのだ。
かっこいいーーーーー!!!!
平安時代中期に彫られたというこの磨崖仏、ライティングも相まってかつてない迫力である。わたしのカメラテクニックでは明らかにその迫力が伝えきれてなくて無念。
不動明王と共に、二童子像、阿弥陀如来像、僧形像も彫られている。そのうち不動明王と二童子は行基自ら彫ったという伝説が残っているそうだが(でも実際は平安時代作)、室内にあるためか保存状態が非常に良い。
何故お堂の中に磨崖仏があるのか?一体どうなっているのか?と思い本堂を出て裏へ回ると、衝撃的な光景を目にした。
これが本堂裏の外壁である。
磨崖仏が彫られている岩部分が外壁から外へ飛び出していることが判るだろう。つまり、もともとあった磨崖仏を取り込むようにして本堂が建てられているのだ。
そんなことできるんだな~~~。むしろ岩が支えてるから頑丈な建築になるのかな?いやあ、とにもかくにもスゴイ。
思わずご祈祷をお願いしてしまうほど、立派で霊験あらたか、かつ超格好いいご本尊様であった。
本堂の後ろにはまだ三重塔などの建造物があり、また「隠れスポット」として千巌渓という渓谷も観ることができるのだが、この日は雨があまりに酷くなってきたので退散。
しかしながら大満足。すごいぞ日石寺。
不動明王磨崖仏の迫力は是非肉眼で観て貰いたい。
(2014.08)
[日石寺]
珍度:60%
オススメ度:90%
公式HP
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