本日紹介するのは愛知県は豊田市の岩戸山観世音寺・風天洞。
西の大横綱である。
ここまで多種多様な要素が混在し、脳が蕩ける体験ができる珍スポはそうそうありません。
地下礼拝所系珍スポットの中でも特にぶっ飛んでますぞ。
名古屋の歯の博物館を出て五色園を経由し、道が混んでいたのもあって正味2時間半くらいかけて風天洞へ。
まわりを田畑に囲まれた、THE・山寺な風貌の寺である。
ゆるやかに続く先の見えない坂には意味不明な看板が建ち並び、「期待してイイヨ!」と風天洞はさわやかに笑いかけてくる。
若干わたくしの顔が疲れているのは運転疲れであろうか。
だがしかし、このあと始まるめくるめくスペクタクルな体験にフカザワは晴れ晴れとした表情を取り戻すのであった!!!!
まず観世音寺に到着した瞬間に、それまで馬鹿みたいに晴れていた空が突然曇り出す。
「風天洞へようこそ・・・・」
と天気までもが我々を歓迎しているようであった。
日頃の行いのおかげかな^^。
そしてその空の下、延々と続く風天洞への坂道…無数の仏像…どこからかスピーカーで流れてくる割れた音声…延々と響き渡る読経の録音…………
初っ端から異界。異界すぎる。
極めつけがこれである。
水子の供養はもうお済みですか。水子の霊が年々増えております。恐い事ですね。ほら貴女の足元、ほら!貴女のスソを引っ張っているではありませんか!!貴女はだいじょうぶでしょうね?
うわああああああああああああああああ
ごめんなさあああああああああああああい
妊娠の経験すらないというのに水子供養をせなばならぬという強迫観念を植え付けられる恐ろしい文言である。
貴女のスソを引っ張っているではありませんか!と断言しているにもかかわらず「だいじょうぶでしょうね?」と確認してくる新感覚の恐怖に涙を流しながら、歩を進めていく。
すると現れるのが風天洞の入り口、もとい穴である。
受付のおっちゃんに1000円渡すとロウソクとマッチとおふだを渡され、「ロウソク差すとこがあるので差しながら歩いてください。おふだは家の台所とトイレに貼ってください。あと中でお金を洗う場所があるので洗ってください」とかいったことをなかなかの早口で言われる。
ちなみにマッチ箱とおふだは今も大切に保管してあるが、台所とトイレに貼る勇気は・・・う~ん・・・・・・
中に入ると真っ暗ということもなく、とても歩きやすい造り!
こうやって蝋燭を好きなポイントにぶっさしながら歩いていくのである。
蝋燭は最初に全部使い切るもよし、小出しにするもよし、自分好みの灯火カスタマイズが可能。これがなんとも楽しい!
洞内も相変わらずスピーカーで説法の声がぐわんぐわんと流れており、どんどん脳が蕩けていくのが味わえるミラクルアンダーグラウンド。
ヤッッベエ風天洞ちょーーー楽しいヒョオオオオオオ
疲れていたフカザワはどこへやら、すっかり風天洞の虜となったのであった。
出口から地上に戻ると入り口とは全く別の場所となっており、「ココハドコ・・・イマハイツ・・・」なプチ浦島気分が味わえ、最早ここまで来ると清々しいほどのザワザワ感が止まらない。
洞窟出たあともありとあらゆる仏像群がお出迎えしてくれて、「世にも珍しい」仏像を5000体も見ることができる上、歴代の天皇の系譜が置かれたわけのわからない不気味な小屋にも入れるという満足感とかを通り越した充実っぷり。
この小屋に至ってはゾワゾワ感がMAXとなり、写真を一枚も撮る事ができなかったというすさまじさである。
そして寺のメインの一つでもあるこの寝拝み楊柳観音。
正直天井の観音様よりも画面左に見える白い札的なものがたくさんついた像の方がインパクト大であった。
よくあるびんづる様系な意図の仏像なんだけど、参拝者は容赦なく仏像に自らの体の悪い部位にこれでもかというほどお札を貼りまくっているのである。結果これもおどろおどろしい仏像になっていて、さすが風天洞・・・となんなく感嘆。
そしてどこまであるのか分からない広すぎる敷地を全部見きるのは諦め、最後に出会ったのがこれである。
あまりに見事な佇まいにわたしの心も弾け飛びました。
お分かりになるだろうか??
あの真顔で坂道を上がっていた人間がここまで本来の目の輝きを取り戻せるなんて・・・・・・
これが
そうです、
この少女の満面の笑み・・・・・・あふれ出る幸せ・・・・・・すべて風天洞が与えてくれたものなのです!!!!!!
すごい、すごいよ風天洞!!!
最後のほうはパンツの神様とか開運パンツとかなんかアレな感じのものもたくさんあったけど、ま、もういっか・・・となってしまうほどの魅力満載・脳みそ溶解・意識喪失な風天洞。
日本を代表する最強珍スポと言っても過言ではありません。ぜひ皆さんもその魅力を味わってください。
(訪問日:2010年9月)
[風天洞]
珍レベル:100%
おすすめレベル:100%
住所:愛知県豊田市大蔵町横手山5
電話:0565-64-2279
営業日:無休
時間:9:00~16:30
拝観料:1000円
駐車場あり
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